アンパッサン問題が解けない

チェスの学習

アンパッサン、マジ難しい。そういうルールがあるというのは、理屈としては覚えているのだが、問題として出されると全然解けない。将棋の打歩詰以上に難しい。

下図は chess.com の問題。ポーンがc4に出てきた局面。アンパッサンが題意だとわかっていれば、c3が解だと簡単にわかる。しかし、問題としてノーヒントで出てくるとさっぱりわからない。なぜわからないのだろうか?



なぜ難しいのか

アンパッサンは直前の相手の手がポーンを2つ進めた時にのみ可能となる。現在の局面図の情報だけではなく、過去の相手の手という情報が無いと解けないわけだ。

将棋や象棋(シャンチー)には、直前の手に依存するような動作は存在しない。現在の局面の情報だけで問題が解ける。囲碁でも直前の手が問題になるのは(コウ)ぐらいだ。

結局、チェスのアンパッサンだけが直前の手という情報を必要とする。将棋(や他のゲーム)を先に覚えてしまうと、わかっていても現局面以外の情報を見落としてしまいがちなのだと思う。

改めて考えてみると、チェスの戦術問題は必ず相手の最終手を明示している。将棋や囲碁でも相手の最終手を明示する問題は存在するが、それはヒントに過ぎない。最終手が書かれていなくても現局面の情報だけで問題は解ける。しかし、チェスの場合はアンパッサンが存在するので最終手を明示しないと問題が成立しない場合がある。そしてアンパッサンの時だけ最終手を書くと、それがヒントになってしまうので、全ての問題で最終手が記述されるようになったのだと思われる。

難しい理由はわかったけど、さてどう対処したものか。アンパッサンを多めに含むような問題集があるといいのだが。

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