目隠しチェスは健康に悪影響を与えるのか?

2017/12/20読み物

とあるブログを読んでいたら、目隠しチェスは健康に悪影響を与えるので海外では禁止されているとの記述があった。本当だろうか?

目隠しで詰将棋を解くことは棋力向上に役立つと私は考えているので、悪影響があるとすれば一大事である。ちょっと調べてみた。

健康への懸念

Wikipedia英語版の“Blindfold chess”では「健康に有害であると見なされ、ソ連では1930年に禁止された」らしい。Wikipediaの記述は“Melody Amber Blindfold and Rapid Tourney Begins”を元にしていて、それには下記のように書かれている。

Perhaps partially due to the later mental health problems of several prominent players, Morphy and Steinitz in particular, many believed that blindfold play was too taxing and led to mental sickness or even death. The USSR banned the displays in 1930, according to the Oxford Companion to Chess. Botvinnik spoke out against it, which may be why his top student, Kasparov, has declined to test his blindfold play. Most of the Melody Amber players agree that it is more tiring than a regular game even with a faster time control.



White Knight Reviewというチェスの電子雑誌にも1930年のソ連で禁止されたという記述がある。調べてみたが詳細不明。これ、80年以上も前の話なので、本当に根拠があって禁止されたのかどうか。問題があるなら最近の論文でも触れられていそうだが、それは見つからなかった。

別の文献にもソ連のことが触れられている。

In 1930 blindfold chess exhibitions were banned in the USSR because it was considered a health hazard on the brain.

これにも健康に悪影響があるとする直接的な証拠は書かれていない。かなりの疲労があることは懸念されている。これはマラソンや強度のトレーニングが身体に悪いのと同じで、適切な休息がないまま目隠しチェスを行うことが悪いということだと思う。

いろいろ探してみたが、健康に悪いという説はソビエトで禁止されたという事例しかない。本当に健康に悪いのだろうか? (もちろん、ぶっ続けに長時間目隠しチェスを指したらいけないと思うが)。
どなたか文献があれば教えて欲しい。

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