チェスの対局ルール・心得(メモ)

2018/07/24チェスの学習

チェスの対局ルールは将棋や囲碁とは異なっている部分があるのでメモ。いつもネット対戦しているので、対人のルールやマナーはよくわからない。失礼があってはいけないので勉強しておこう。

参考資料:


特に断りの無い限り、以下の和文の引用はWikipedia、英文の引用はFIDEのHandbookから。

対局前の取り決め

礼儀

「対局前には、お互いに挨拶や握手をする。(英語だと「Good Luck.(グッド・ラック)」になる。)」 「対局後は勝った方も負けた方も、一礼または握手をする。(英語なら「Thank you for playing.」など。)」

このあたりは将棋と一緒ですね。

持ち時間

「比較的多く行われているのは一人30分から2時間くらい」、「ブリッツ(5分)やライトニング(1分)」 など。

将棋よりも手数が短いので5分でも大丈夫?

先後の決め方

  • 自由対局の試合では、「トス」により先手・後手を決めている。
    1. 片方の競技者が、相手に見えないように両手に白と黒のポーンを一つずつ隠し持つ。そして両手を前に出す。
    2. もう一方の競技者が、相手の右手か左手かを選ぶ。(例:どちらかを指でさす、どちらかを口で言う)
    3. 両方の手を開ける。選んだ手の中にあった色の駒を使う。
  • 公式戦などで同一の相手と複数回対局する場合は、両者が白・黒を交互にもつ。通常は偶数回の対局を行う。

チェスは先後の勝率の差が大きいので、偶数回対局がいいのかな。私レベルだとあまり差は感じないけど。

チェスクロックの置き場所

「対局時計をチェスボードの右・左どちらに置くかは、アービター(審判員)が決定する」
“6.5 Before the start of the game the arbiter shall decide where the chessclock is placed.”

将棋の場合は「後手番の望む場所に置く」ので大きな違いだ。さて、審判員はどんな基準で置き場所を決めるのだろうか……

USCFのルールは“The player of the black pieces has his choice of equally preferred equipment” となっていて将棋と同じ。審判が居るような対局でなければ後手の望むところに置くのが無難?

対局時

両手を使ってはいけない、駒を動かした手でチェスクロックを押すのは将棋と同様。キャスリングが面倒くさい。

「プレイヤーが駒を動かす際は、キャスリングの時も含めて、片方の手しか使うことができない。また駒を動かした手で時計のボタンを押す」
“4.1 Each move must be played with one hand only”
“6.2.3 A player must press his clock with the same hand with which he made his move. It is forbidden for a player to keep his finger on the clock or to ‘hover’ over it.”

駒位置の修正は自分の手番・かつ発声が必要。うっかりしそうなので気をつけないといけない。

「駒の位置ずれを直したい場合は、対戦者に一言ことわらなければならない。「失礼、駒を直します。」「I adjust.(英語)」「J’adoube(ジャドゥブ、フランス語)」など。また駒の位置の調整ができるのは、自分の手番の時に限られている」
“4.2.1 Only the player having the move may adjust one or more pieces on their squares, provided that he first expresses his intention (for example by saying “j’adoube” or “I adjust”).”
“6.2.5 Only the player whose clock is running is allowed to adjust the pieces.”

反則手

「チェスでは反則の手(illegal move)を指しても即座に負けとなることはない。故意であっても過失であっても反則の手は指し手と認められず、そのつど指し直しになる」
“7.5.5 After the action taken under Article 7.5.1, 7.5.2, 7.5.3 or 7.5.4 for the first completed illegal move by a player, the arbiter shall give two minutes extra time to his opponent; for the second completed illegal move by the same player the arbiter shall declare the game lost by this player. However, the game is drawn if the position is such that the opponent cannot checkmate the player’s king by any possible series of legal moves.”

反則手は指し直しなのだけど、FIDEルールでは相手に2分追加するらしい。時計の設定が面倒くさそう。将棋では反則は即負けなのでこのような問題は発生しない。

カジュアルな対局ではどうしているんでしょうね? そもそも時計入れない?

感想

M:tGを学んだときも思ったけど、ルールが細かくて面倒くさい。公正に誰でもプレイできるようにするためには仕方ないのだけど、ルールを一通り読む・把握するだけでも一苦労である。
(将棋や囲碁の日本ルールは逆に適当すぎて、滅多に起こらないと考えられている事態が発生すると非常にややこしいことになる)

郷に入れば郷に従えで覚えるしかないけど、わかりやすいテキスト欲しいなあ。

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