アンパッサンに気づくにはどうしたらいいのだろうか?

チェスの学習

チェス系のボードゲームをいくつか遊んでいるのだが、最初に深く学んだゲームの思考方法が身についてしまって他のゲームの妨げになる場合があるように思う。私だけかもしれないけど。

チェスのアンパッサン、中国象棋(シャンチー)の困死(スティルメイトに追い込んで勝つ)がそうだ。そういうルール・仕組みだとわかっていても、将棋脳が邪魔をして手が見えにくい。

見えにくいアンパッサン

今日もこんな問題にひっかかった。下記の図はこのままだと白Bf6で必至がかかるので、黒がf5と進めてBf6にはRc7を用意した局面が問題図(白番)である。

アンパッサン問題だとわかっていれば exf6で必至になって白勝ちであるが、この手が全く見えない。


将棋は前の状態を必要としない

将棋の問題は局面図だけがあれば、前の手の情報を必要としない。前の手が必要なのは千日手が関係するときだけ。問題として出題される図を考えるときには、前の手がなんだったかをきにする必要はない。
図に書いてあ流場合も読者の便宜を図るためであって、問題そのものの情報としては不要である。

これが思考方法に深く染み付いてしまったためにアンパッサンを見落としやすいのだと思う。チェスではアンパッサンだけが局面そのものだけからは判断できず、前の手の情報を必要とする。ところが将棋脳になると前の手は不要(ノイズ)なので手を見ずに考えてしまうのがいかんのだろう。


碁から始めた人が将棋で迷うこと

碁から覚えた人も似たようなことを言っていた。謂く「駒が動く先の盤面を想像するのが難しい」。

将棋やチェスから入った人にとっては駒が動くのは当たり前だけど、碁の場合は石は置かれていくだけで動きはしない。大石が取られることはたまにはあるけど、大抵の場合は置かれた石は終局までほぼそのまま残っている。

駒は移動するわ、取られて駒台に来るわ、挙げ句の果て将棋は駒台から駒を打てたりもする。なるほど、言われてみれば難しい。

似て異なる別のゲームを習うというのは、異文化習得にも似ていて面白いと思う。

チェスの学習

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