実際に勉強して感じた将棋とチェスと象棋の違い
チェスに続いて
駒の動きの違い
チェスは駒の動きがシンプルだと思う。ポーン以外の駒は全て移動方向が対称であり、ルールの許す限りどこへでも移動できる。複雑な部分はポーンの移動とキャスリングぐらいだ。人工的に洗練したような移動ルールだと思う。
将棋は駒の力が弱くなり、さらに前後での非対称性が増えている。桂馬や香車は前にしか進めないし、金銀は前に進みやすい。歩以外の駒が成れるのも特徴の一つだと思う。
象棋は駒ごとの動きルールが異なっていて、パズルのようだ。馬や象は邪魔駒を飛び越せないし、砲は邪魔駒がないと敵駒を取れない。将・帥や士は城から出られないし、象は河を渡れない。個別の駒・盤に複雑さを追加していくとこうなるのだろうか。将棋の駒は飛び駒・直接移動駒や大駒・金駒・小駒のような分類が可能だけれども、象棋の駒は個性がありすぎて分類不可能だと思う。
序盤の違い
将棋>チェス>象棋の順に序盤が長いように思います。将棋は足の遅い駒(金銀)で守りを固める関係上、どうしても駒組に時間がかかります。チェスの場合は(駒組みというのかわからないけど)、キャスリングするまでに何手か必要ですし、攻めの形作りも必要です。
象棋は将・帥と守り駒の士が九宮から出られない上に、象も移動が制限されているため、囲いは実に簡素です。士を上がって象を前に出すぐらいでしょうか。実に簡素です。卒が1つおきにしか存在しないので車や砲がすぐに敵陣に殴り込めて、すぐに戦いが始まるので、手っ取り早く勝負するには向いているのかもしれません。
駒損の違い
将棋は持ち駒が打てる(ゲーム内の総駒数が変わらない)ので多少の駒損はあとで取り返せる場合もあるのですが、チェスや象棋は駒が減る一方なので駒損がダイレクトに響きます。
「開戦は歩の突き捨てから」に似たコトワザはチェスや象棋にもあるのでしょうか?
終盤の違い
駒打ちの有無が大きな違いだと思います。将棋は合駒が打てるのが大きく、なかなか玉が詰みません。象棋は(私が下手なせいかもしれませんが)将・帥の移動が限られていて、詰みが早いように思います。
チェスはポーンの成りが大きいのも違いかな。と金も強いけど、クィーンに成れるチェスには敵わないですね。卒も成ると強いけど、と金やクィーンほどではなく、中盤はあまり戦力になってないような気がします(が、気のせいかも。まだよくわからない)
現状はこんな感じです。勉強したら感覚も変わってくると思うので、また記事を書きたいと思います。
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コメント一覧
“紅の王は「師」(し)ではなく、「帥」(すい)”との指摘をいただきました。ありがとうございます。訂正しました。