チェスのエンドゲームと将棋の終盤の違い
いついかなる時でもチェスの挑戦を受けられるように、Aliexpressから輸入した手帳サイズのチェスセットを常時持ち歩いている。先週末も飲み屋でチェス対局になり、中盤押していたのに終盤で逆転されてしまった。エンドゲームの経験が不足していたようだ。
チェスのエンドゲームは難しい
飲みながらの対局はさすがに覚えていないので、最近のネット対局を例に説明する。下図は私(白)の手番。駒得で大優勢なのだが、ここからうっかりすると引き分けになる可能性が大。本譜はRc1から相手のミスもあって勝つことができた。
この時、私が(弱いなりに)何を考えていたか:
- A6のポーンを成ればたぶん勝てる
- 単にA7だとRxA7と清算されて面倒臭そう
- 少し前にG3とポーンを突いたので自陣は大丈夫
駒数が少ないのに考えることが山ほどある。
白黒2駒ずつしかない下図のような局面でも、正解をだすのは(私には)難しい。
入玉将棋にも似ている
チェスの中盤は駒得を主に考えれば良いし、将棋のような詰みも目指せる。しかしエンドゲームになると、ポーンを成る・成らせないことも重要になる。勝つための目標が変わって来るわけだ。エンドゲーム専門の書籍もあるぐらい、面白く・難しい。
これは入玉模様になった将棋にも似ているように思う。入玉模様になると将棋の戦略が変わってくる。少し前のコンピュータ将棋も入玉が下手で、2013年の第2回電王戦Puella α対塚田泰明九段でも、コンピュータ必勝のところから引き分けになっている。
チェスは終盤は駒が少ないから簡単だと思っている人もいるがそうではない。将棋で言えば入玉模様が延々と続くような、質の違う多くの選択肢を考えないといけない。将棋とは別の脳味噌を使っている感があって、これはこれで楽しい。でも、次回は逆転されないように勉強しないとな……
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