[チェス入門書] ベーシック・チェックメイト・パターン
チェスの基本的なチェックメイト方法をわかりやすく説明した本です。原著はBasic Checkmate Patterns。大抵の翻訳書は原著(英語版)の方が安いのですが、本書はどちらも1冊250円。62の詰めパターンが載っていてこの価格は破格だと思います。現在3巻まで出版されています。
本書の素晴らしいところ
ベーシック・チェックメイト・パターンはチェスの4手メイト(将棋の7手詰)までの簡単な詰めパターンを教える本です。最初はチェックメイトされた、既に詰んでいる局面が図示されます。続いてその1手前、2手前、3手前‥‥と遡っていきます。
本当の初心者だと、最初のメイト図が本当に詰んでいるかの確認が必要でしょう。余計な駒があると初心者にはわかりにくいので、初図には必要最小限の駒しかありません。
そこから1手前(手番が指すとメイト)が出題されます。実戦風に駒が少し増えていますが、最終局面がわかっていれば正解に辿り着くのは簡単でしょう。出題図は遡って2手メイト・3手メイトと徐々に難しくなっていきます。
図の間の手は、自分と相手の2つの手しかないのですが、これが意外に難しいのです。将棋では3手の読み(自分・相手・自分の3つ)が重要だと教えますが、チェス も同様です。その3手の読みが問題を解いているうちに自然にわかるように書かれています。
各問題の最後には、その局面に到るまでの棋譜も掲載されています。棋譜を並べられるようになったら、どのようにチェックメイトに進んでいったかを学べるようになっています。1冊で二度美味しい本です。
前に紹介した “[チェス入門書] How to Beat Your Dad at Chess” よりも簡単です。チェスの初心者が最初に読む本としてお勧めします。
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