Philidor’s Legacy が見えるようになってきた
Philidor’s Legacy はチェスの終盤で出てくる詰めパターンです。こんな形。
将棋脳だと全然詰む形に見えないんだけど、チェスなので詰んでしまう。手数はやや長い。
詰め手順
1.Qe6+ Kh8 ( 1…Kf8 2.Qf7# ) 2.Nf7+ Kg8 3.Nh6+ Kh8 ( 3…Kf8 4.Qf7# ) 4.Qg8+ Rxg8 5.Nf7#
クイーンでチェック
左に逃げるとQf7で即詰みなので、キングは奥に逃げるしかない。
ナイトでチェック
左に逃げるしかない。
もう一度ナイトでチェック
両王手なのでナイトを取ることができない。左に逃げると最初と同様にQf7で即詰みなので、キングは奥に逃げるしかない。
クイーンを捨ててチェック
知らないと到底思いつかない手順。
ナイトが利いているので、ルークで取るしかない。キングが動けなくなったので……
再度、ナイトを動かしてチェックメイト
ルークが蓋をしていて逃げられないのがミソ。
流れるような手順が美しいです。
将棋の寄せの手筋っぽい
問題を解いていて感じるのですが、Philidor’s Legacy などの、長い手順で決まったパターンの詰め手順ってチェスでは頻出するんですよね。
将棋で言う送りの手筋や、美濃囲いに雷落とす手筋に似ていると思う。知らないと思いつかないような長い手順。
結局、将棋で終盤の寄せの手筋を覚えるのが重要なのと同様に、チェスは詰めのパターンを覚えるのが大事なんでしょうね。「詰めチェス イコール 詰将棋ではない」のは将棋やってた人間としては不思議な感覚です。
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